FX初心者が億トレになるまで⑬ ~GDPとは~

こんにちは! FXトレーダーしょーたです!

FX取引をするにおいて、経済状況を把握しておくことは重要です。

経済状況を知るには、ニュースや経済新聞を読むなどが普通です。

しかし、経済指標をチェックするという方法もあります。

経済指標とは、経済状況を様々な観点から、具体的な数字で発表してくれているものです。

例えば、雇用統計や国内総生産(GDP)や鉱工業生産指数などがあります。

今回は、GDPについて説明しますね!



国内総生産(GDP)とは、簡単に言いますと国で作られた新しいものやサービスの価値の合計額です。

名目GDPと実質GDP

GDPには2種類あります。名目GDP実質GDPです。

まずは2つの違いを具体的に説明していきましょう!

例えば、1台100万円の車を100台製造したとしましょう。

そしてすべて売れたとしたら、100万×100=1億円の売り上げとなります。

翌年、同じ車を110台製造して、売り切ることができれば、100万×110=1億1千万の売り上げとなります。

前年より売り上げ金も売上数量も増加しているので景気が良くなったと考えられますね!

では、次に1台100万円の車を100台売った翌年に1台110万円の車を100台売ったとしたらどうでしょうか?
(車はまったく同じもので物価の上昇により値段だけ変化している状態です。)

金額的には、1億円から1億1千万円に上がっています。

しかし、売り上げ台数は変わっていませんので、景気が良くなったとは言えません。

つまり、売り上げが上がっても、その要因が物価の上昇(インフレ)であれば、景気が良くなったとは考えにくいということです。

ここで、名目GDPと実質GDPを使い分けるのです!

名目GDPではインフレを考慮せず、単純に売上金だけを示しています。

一方、実質GDPではインフレを考慮し、生産量の増減を示しています。

なので、景気をみるときに注目されるのは実質GDPとなります。

GDP成長率

実質GDPの前回の数字と比べて、今回の数字の増減を成長率といいます。

市場が注目するのは四半期(3ヶ月)ごとの成長率となります。

成長率がプラス(つまり前期のGDP数値より今回の数値の方が高い)ならば、景気が良くなったと言えます。

また、成長率がマイナスならば景気が悪くなったと言えるでしょう。

GDP成長率は季節によって特徴があります。

例えば、8月は旅行者が増え、前四半期よりも極端にホテル業界や航空会社の景気が良くなりますね。

そういった季節ごとの特徴を調整する処理が行われます。

季節調整後の数値を季節調整値と呼んでいます。

GDPの注目度

GDP成長率は景気の良し悪しを直接表していると言えます。

景気の良し悪しは経済の良し悪しですから、GDPはとても重要と思われがちですが、雇用統計などから比べると

FXや株のトレーダーたちからはあまり注目されていないのが現実です。

その理由は、発表が遅すぎるからです

例えば、アメリカのGDPは、翌四半期の最初の月の下旬に発表されます。
(1~3月のGDPは4月の下旬ということです。)

しかもこれは速報値であり、さらに1ヶ月後に確定値の発表となります。

FXや株のトレーダーたちは未来の値動き予想することに夢中なのですから、この発表は遅すぎますよね。

ただ、中国のGDGPは、翌月の中旬に発表されます。

これは、世界で1番早いGDP発表となります。

しかし、国土が広く、人工も多い中国でどうやってそんなに早く集計しているのかは謎です。

信憑性が低いとも言われています。



ここまで読んでいただければ、GDPについてなんとなく分かっていただけたと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。